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2021/09/10 コラム 作業着の色って決まりがあるの?

作業着の色

作業着の色って決まりがあるの?

 

一言でいえば「ありません」

しかし、リクルートスーツと言われると「黒」「ネイビー」を連想する人が多いように、昔からの根強い意識というのが残ってしまっているのも事実です。

 

その点からすると、作業者をイメージする色は「ブルーカラー」と「ホワイトカラー」が代表的なものとなります。

 

ブルーカラーは青色という意味ではなく、「blue collar(青い襟)」を表します。

アメリカで、製造業や建設業に従事する肉体労働者が着用していたのが、汚れが目立たない青色(デニム)の作業着。

そこから、ものづくり系や屋外作業者などの肉体労働者のことをブルーカラーと呼びます。

 

対義語のホワイトカラーは「white collar(白い襟)」を表します。

白い襟の仕事服と言えば何でしょう?・・・そう、ワイシャツです。

営業職や事務職、医師などの屋内労働者のことをホワイトカラーと呼びます。

 

そのような理由から、作業着の定番は「青色」と言われることが多いです。

ただ、機械化やIT化、AIが発達してきたことや、若者は「ブルーカラー」と言われてもピンとこないことから、その垣根はなくなってきていると言えるでしょう。

 

 

汚れにくさで選ぶ

ホワイトの生地

汚れが目立つ色は説明する必要もないでしょうが、圧倒的にホワイトです。

油や泥などの作業中の汚れに加え、ホワイトは汗による黄ばみや日焼けも目立ってしまいます。

 

それを逆手にとって、浜松で創業したホンダ技研工業さんは「良い製品はきれいな職場から生まれる」という考えから、あえて汚れの目立つホワイトの作業着を着用されているのは有名なお話です。

 

 

ブルーの生地

逆に汚れが目立たない色は、先人たちの知恵なのでしょうか100年以上も前から使用されているブルー系なんですねぇ。

浜松創業のヤマハ発動機さんはコーポレートカラーのバイオレットや、ジュビロカラーのサックスブルーなど汚れの目立たないブルー系を着用されているようですね。

 

特にデニムは、インディゴと白色の糸を織った生地になりますので、濃い色の汚れも薄い色の汚れも目の錯覚により目立たなくなります。

うまいこと考えられていますよね♪

 

ただし、普段から汚れて見えるというデメリットやデニムを洗わない人もいることから、パン屋さんなどの飲食店ではデニム禁止とされているところが多いのです。

 

同様の理由でグレー系も汚れが目立たない色と言えます。

 

→ブルー系のコーディネート

→ネイビー系のコーディネート

→グレー系のコーディネート

 

 

職種で選ぶ

職種

<建設・製造業>

清潔感や来ている人が落ち着くというところからブルー系の作業着がお勧めです。

 

<警備員・警察官>

信頼感や誠実さが必要なお仕事にはネイビー系の制服が最適です。

 

<大工・カーディーラー>

高級・伝統などクラシックで重厚感を重視するお仕事にはブラック系に限ります。

 

<清掃・道路工事>

危険防止の観点から明るい色もお勧めですが、ドライバーなどの視界の妨げにならない優しい色、グリーン系も向いています。

 

<救急隊・林業>

安全面から目立つことが必須のお仕事の場合はオレンジ系一択です。

 

<ガソリンスタンド・イベントスタッフ>

危険を伴うお仕事、遠くから視認してもらわなければいけない場合は緊張感を高めるレッド系が最適です。

 

 

色から選ぶ

コーポレートカラーが決まっている場合や、こんな印象を持ってもらいたい!という場合には色から選ぶことをお勧め致します。

 

ネイビー

ネイビー(藍色)は日本伝統の色ということで、モノづくりのお仕事に最適です。

また、リクルートスーツの定番がネイビーと言われる通り、ネイビーには誠実・信頼・調和のイメージがありますので、信頼感が重視される職種に向いています。

 

ブラウン

経験を表す色のため、安心感や安定感を与えたい場合にお勧めです。

お仕事ではなく、ボランティアや家庭菜園やDIYにも重宝される色です。

 

レッド

情熱的なリーダーとして、業界を背負うリーディングカンパニーとして君臨していきたいという野望がある場合は、戦隊ヒーローでおなじみのレッドを選ぶ選択肢もあります。

 

イエロー

アジア展開を考えていて「明るい」「幸福」「金運」を手に入れたい場合の色。

ただし欧米ではそれが通用しない難しい色に挑戦してみませんか?

 

カーキ

「茶色がかった黄色」「オリーブっぽい緑」どちらを思い浮かべますか?どちらもカーキなんです。

「力強さ」「自然」「リラックス」といった幅広い解釈ができるため万人には向きませんが、ターゲットが決まっていると非常に大きな効果を発揮してくれる色です。

 

いずれにしても、カラフルな作業着が登場してきたりして、この色でないといけない!というのは無くなってきましたので、コーポレートカラーやどう思われたいのかで選ぶのが一番です。

 

 

もっと色のことを知りたい

色で後悔しないためにも、もっと色のことが知りたい方はこちらをご覧ください。

色別コーディネート

 

 

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