靴の安全性は何を基準に選ぶ?
安全靴・セーフティーシューズと言うからには、足を守るための機能が備わっているのは読んで字のごとくですが、何を基準に選べばよいのでしょうか?
先芯とは、靴のつま先に挿入されている芯のことです。
先芯には革・布・紙など様々な素材がありますが、ワーク業界では安全性が求められるためスチール(鉄鋼)製か樹脂製が主流です。
それぞれには長所と短所があります。
スチール製 | 素材 | 樹脂製 |
重い | 重量 | 軽い |
非常に高い | 強度 | 高い |
鉄芯が冷えるため、冬場は足先が冷える | 靴の中 | 通常の靴と同じ |
大 | 足への負担 | 小 |
スチール製は車が乗っても大丈夫なくらい安全性が高いけれど重い、樹脂製は動きやすいけれども荷物が落ちたくらいまでなら防げる程度の安全性ということになります。
ということで、スチール製は自動車工場などの重作業向き。樹脂製は配送・ビルメンテナンス等の軽作業向きと言えます。
引火や感電、製品の損傷などにつながらないように、人体に帯電した静電気を靴底を通して除電する機能です。
精密機器・溶接・ガス取扱・塗装・石油・化学・印刷などのお仕事には必須です。
作業着は制電機能を重視するのに、靴には無頓着な方もいらっしゃいますので、是非とも気にしていただきたいところです。
ガラスや釘を踏んでしまったときに、底を貫通してしまわないように金属板を内蔵した踏み抜き防止素材が入っているものが踏み抜き防止機能です。
工事現場や作業現場やDIYはもちろん、近年では災害時にも注目されています。
倒壊した家屋の瓦礫やガラス片を踏んでしまい、軽いケガだと思っていても破傷風などの感染症につながることもあります。医療の充実していない災害時にはケガをしないことが一番ですよね。
デメリットとしては鋼板が入っているので、靴の柔軟性が低くなることと多少重くなるということですね。
安全性と引き換えと考えれば、踏み抜き防止板1枚なんて、軽いものです。
重作業はスチール製の先芯が必須、軽作業は樹脂製の先芯でも可。
精密機器や可燃性物質を扱う現場では制電機能は必須。
踏み抜き防止は災害時にも有効。
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