先芯入りのワークシューズは古くから「安全靴」と呼ばれ、武骨な黒の革靴に、鋼鉄の先芯が入ったものが一般的で、重くて固くて頑丈で耐久性があり、文字通り「安全」で「長持ち」だけど、履き心地といえば、馴れるまでは足が痛くなるのは当たり前で、一日中履いていると足元から疲れてくるという状況が当たり前のものでした。
1990年代の終盤からは、スニーカー型と呼ばれる先芯入りのワークシューズが登場し出して、一気にソフト化・軽量化・デザイン化が進みました。
今では「アシックス」・「ミズノ」などの大手スポーツブランドや、「ジーベック」・「自重堂」などの大手作業服メーカーも参入して、選択の幅は一気に広がり、性能やデザインも飛躍的に進化しました。
最近のトレンドは、ニット素材や超軽量など、ファッション性と機能性を追求したアイテムが多く、一日中履いていても疲れが少なくて、仕事が終わってもそのまま街中に履いていけるような感覚のアイテムが増えています。
しかしその代りに耐久性は短くなってきて、普通のスニーカーのように、比較的短期間で履き替えるのが主流となっています。
また、価格も安いものから高いものまで幅広く、耐久性や機能性も千差万別で、種類が多すぎて選びにくくなっているのは否めません。
そんな中で、品質を保証する制度が求められるようになり、現在では「JSAA規格」が一般的になっています。
JSAA規格は、正式には「JSAA認定プロテクティブスニーカー」と呼び、「A種」と「B種」の規格があります。
→「プロスニーカーって何?」日本プロテクティブスニーカー協会のページ
A種は普通作業用で、B種は軽作業用ですが、どちらも公的試験をクリアし、一定の安全性能や耐久性を備えた商品となります。是非参考にしてください。