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玉川産業創業60周年
玉川産業は1964年(昭和39年)に創業し、今年2024年で60周年を迎えました。
この節目の年を迎えることができたのも、これまで支えてくださった多くの方々、そして浜松という土地の歴史があったからこそです。本日は、その感謝の思いを込めて、玉川産業とそのルーツとなる紡績会社・玉川紡績の歴史を振り返りたいと思います。
玉川紡績―その始まりと挑戦
玉川紡績の歴史は、戦前より新興布帛というミシン工場から始まります。
豊橋市のメリヤス・玉川屋株式会社が紡績部門を子会社として立ち上げたとも伝えられており、浜松市北寺島町に工場を構え1948年(昭和23年)頃に玉川紡績と改名されました。最盛期には150名くらいの社員が所属し、二交代制で操業していました。
1951年(昭和26年)には全国綿紡績会社所在地にも記載されており、全国的に広く名が知られていたものと思われます。また、当時は空前の野球ブームで、浜松軟式野球連盟に加盟していた玉川紡績も強豪として名を馳せていたそうです。
しかし、時代の荒波により幾度となく変革を迫られました。
戦争による火災や軍需工場への転換を余儀なくされ、戦後の復興期には海外製品の台頭による競争激化に直面しました。紡績業界全体の縮小が続く中、1971年(昭和46年)に玉川紡績も閉鎖となり、その歴史に幕を下ろしました。
(※浜松市立中央図書館所蔵「浜松市史 四」「汽笛・ステンショ・まちこうば:わが町文化誌」等参照)
新たな道―玉川産業の誕生
玉川紡績で働いていた人々の熱意と志を引き継ぐ形で、1964年(昭和39年)に誕生したのが玉川産業です。
当初は作業服部門を中心に事業を展開し、地元浜松の産業を支える存在としてスタートしました。
玉川産業と同様に玉川紡績から派生した会社として、玉川洋品、玉川ボウル(のちの浜松エースレーン)などがあり、紡績部門も浜松の玉川屋としてしばらく継続されていたそうです。
玉川産業としては、2000年には作業着・事務服のインターネット販売に参入、2003年には飲食業に参入するなど、新しい挑戦を続けてまいりました。
60年にわたる歴史の中で、私たち玉川産業が常に大切にしてきたのは、「誠実」「感動」「創造」という経営理念です。この理念は、ただ過去を守るだけでなく、新しい価値を生み出し、地域社会に感動を届けることを目指してきた私たちの指針となっています。
感謝の気持ちを込めて
60周年の記念品として、会社から社員全員にオシャレな革製品が配られました。
きっと、60周年を迎えたけれども初心を忘れず、そして革製品のように使い込めば使い込むほど馴染み、これからも長く長く会社の歴史を刻んでいって欲しいというメッセージが込められているのではないかと感じました。
この60年という道のりは、決して平坦なものではありませんでした。それでも私たちは、地域のお客様やパートナー企業の皆様に支えられながら、成長を続けることができました。
これからも私たちは、浜松という地に根ざしながら、変化を恐れず挑戦し続けます。そして、70年、80年と、さらなる未来へ向けた新たな歴史を紡いでいきます。
これからも玉川産業をどうぞよろしくお願いいたします。
では、本日で2024年の営業を終了とさせていただきます。
2025年は1月6日(月)より営業再開いたしますので、よろしくお願いいたします。