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カーディガンとは
「カーディガン」は、毛糸やニットで作られたトップスのうち、前開きの服のことを指します。
一言で表すと「セーターを前開きにしたもの」と言えるでしょう。
毛糸・前開きということが重要で、襟がなくボタンが付いているものが一般的なデザインです。
セーターは複雑に絡み合った繊維の隙間に空気を溜めることで保温性を高めています。
では、なぜその溜めた空気を逃して保温性を落としてでも、わざわざ前開きにする必要があったのでしょうか?
そのきっかけとカーディガンという名称の由来は、イギリスの貴族にあるとされています。
きっかけは戦争!?
カーディガンを語る前に、知っておかなければならない戦争があります。
昨年から続いているロシアのウクライナ侵攻で再注目されているクリミア戦争です。
クリミア戦争は、広義にはロシアVSトルコ(オスマン帝国)の争いの一つで、1853-56年に黒海沿岸の支配権をかけてトルコを支援するイギリスとフランスが参戦しました。
実質ロシアVSフランス・イギリスの構図で行われた戦争です。
ロシアはギリシア正教徒の保護を口実に進軍、フランス・イギリスはロシアの南下を防ぐことを口実に参戦したため、自国の地から離れたクリミア半島(現在のウクライナ南部)が舞台となったのです。
が、結局のところは黒海沿岸の支配権争いでした。
歴史の授業で習ったはずの「クリミア戦争」は思い出せなくても、「ナイチンゲールが負傷兵の看護をした」ことならば思い出せる方は多いのではないでしょうか。
この戦争の際に「軽騎兵旅団の突撃(Charge of the Light Brigade)」と呼ばれる、無謀な作戦を指揮した人がいます。ジェイムズ・ブルーデネル英国陸軍中将です。
彼こそが7代目カーディガン伯爵なのです。
彼が、この戦争で負傷した兵士の保温のために、セーターの前を開きボタンで留められるようにして着用させていたことから、前開きのセーターをカーディガンと呼ぶようになったのです。(※由来には諸説あります)
現在のカーディガン
今では、カーディガンはどちらかというと女性用の柔らかいイメージですが、実は男性用しかも負傷した軍人という真逆の人たちが着用していたんですね
会社では事務員用の制服として採用されることも多く、お尻まですっぽり隠れる防寒用、実用性重視の介護用、夏のエアコン対策用など、女性に優しい機能のカーディガンが多数発売されています。
原点回帰・・・というのはおかしいかもしれませんが、最近は男性用のカーディガンも増えてきました。
ただ、負傷した軍人男性が着用するものではなく、老若男女が着用するような、あたたかく平和な世の中になって欲しいものですね。
カーディガンの着こなし
仕事着としてのカーディガンは、「色」「柄」「シルエット(サイズ感)」が重要です。
カーディガンはジャケットほど硬くないため、派手な色・柄や大きいサイズはカジュアル感が強くなります。
そのため、仕事着用のカーディガンはブラック・ネイビー・グレーのベーシックカラーが中心となっています。
色味を持たないベーシックカラーは、大人っぽく知的な印象を与えるため、仕事着に向いていると言えるでしょう。
しかし、逆に暗い印象を持たれたり、夏は暑苦しそうに見えたりする場合もあります。
そんな時は、シャツやバッグなどにワンポイントでカラーを入れると明るく爽やかになりますよ。
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