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2023/01/01 コラム浜松 浜松の繊維産業の歴史を巡る【1】「初生衣神社」

新年のご挨拶

初生衣神社の門松

新年あけましておめでとうございます。

 

昨年は格別のご恩情を賜り、厚く御礼申し上げます。

本年も、皆様にご満足頂けるサービスを心がける所存でございますので、より一層のご支援を賜りますようお願い申し上げます。

 

 

綿織物の産地、浜松

自動織機

さて、浜松の作業着・仕事着を扱う会社として、2023年最初のブログは浜松と織物のお話を少しだけ。

 

静岡県西部地方を指す遠州地方は、うなぎ・餃子・バイク・自動車だけではなく、古くから綿織物産地としても発展してきました。

東京と大阪の真ん中に位置する好立地と、天竜川の豊富な水と温暖な気候から「遠州織物」などの織物が盛んで、綿花の産地としても栄えてきました。

 

いまや世界を代表する企業になったトヨタ自動車株式会社・スズキ株式会社も、遠州織物の織機からスタートしているのです。

自動車のエンジンは織機の動力を応用したもので、その始まりは遠州織物といっても過言ではないのです。

 

その織物の技術は今でも受け継がれ、ゆっくりと時間をかけて織ることで、他産地には真似できない優しい風合いと高品質な生地を生み出しています。

 

 

織姫様を祀る神社「初生衣神社」

浜松市北区三ケ日町の釣橋川

その遠州織物発祥の地とされている神社が、浜松市北区三ケ日町の釣橋川のほとりにあるとのこと。

浜松の仕事着を扱う会社に勤める身として、一度は訪れておかなければ!と訪問させていただきました。

 

初生衣神社本殿

初生衣神社参道

ここには天棚機媛命(アメノタナバタヒメノミコト)という機織りの神様を奉る神社があるらしいのです。

天棚機媛命と言われてもよくわかりませんが、七夕の織姫と同一視されるとの説もある、機織り(はたおり)の神様です。

 

諸説あるため何とも言えませんが、アメノタナバタヒメノミコトという読みが七夕と一致するのもそんな説がある所以なのかもしれませんね。

 

本殿は、伊勢神宮の撤去古材にて造営されています。

 

ここが、デザイナーさんなど「衣」に関わるお仕事をする人々がお参りに来る、機織りの神様を祀った「初生衣神社(うぶぎぬじんじゃ)」なのです。

 

 

初生衣神社と伊勢神宮の関係性

初生衣神社本殿と織殿

左側が本殿、右側の茅葺き屋根が衣服を作る織殿です。

こじんまりとしていますが、それぞれの建物が伊勢神宮と似ていますよね。

 

実は伊勢神宮と非常に関わりが強く、1154年〜1885年まで、神様に捧げる衣服を織っていたのがこの神社なのです。

1885年までと書きましたが、実は現在でも伊勢神宮に神御衣(かんみそ)を納めています。

一度は機織りは伊勢神宮内で行われることになったのですが、神服部宮司の尽力により1968年から再び伊勢神宮への奉納が復活し、現在も続いています。

 

ちなみに、宮司「神服部(かんはとり)」家は、日本で唯一ここの宮司だけが名乗れる貴重な苗字なのです!

 

おみくじは「繭」、絵馬は「織機」と、どちらも織物に関係する珍しいものとなっていました。

 

浜松に位置する玉川産業の発展と、産業の転換期にある浜松の更なる発展を、古くから織物と関わりのある初生衣神社でお祈りしてきましたよ。

 

玉川産業は1月6日(金)から通常営業に戻ります。

2023年も、静岡県浜松市から作業着・仕事服情報を発信してまいりますので、今後とも玉川産業をよろしくお願いいたします

 

合わせて読みたい記事
→浜松の繊維産業の歴史を巡る【1】「初生衣神社」

→浜松の繊維産業の歴史を巡る【2】「濱名惣社神明宮」

→浜松の繊維産業の歴史を巡る【3】「遠州織物Co-Lab.(コラボ)」

→浜松の繊維産業の歴史を巡る【4】「蒲神明宮」

 

→玉川産業ホームページ

→作業着・仕事服の通販サイト(衣・職・自由)

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