先週の土曜日、新浜松駅前に浜松市マスコットキャラクター はままつ福市長「出世大名家康くん」を発見
いつもの派手なピアノ柄の袴ではなく、今日はちょっと落ち着いた大人の出で立ち。
そのつぶらなお目目が見つめる先には・・・
「綿の産地フェア はままつ染め織りマーケット」
JR浜松駅と遠州鉄道新浜松駅に挟まれた、遠鉄百貨店前の広場「ソラモ」で10月1日と2日に開催されていたイベントです。
静岡県西部地方を指す遠州地方は、うなぎ・餃子などの食だけでなく、オートバイ・自動車・楽器などの職人が多く、ものづくりのまちのイメージが強いです。
ものづくりの技術は繊維業界にも広がっており、実は泉州(大阪)、三河(愛知)と並ぶ日本三大綿織物産地の一つなのです。
東京と大阪の真ん中に位置する好立地と、天竜川の豊富な水と温暖な気候から、浜松は「遠州織物」「浜松注染」「遠州綿紬」などの織物が盛んで、綿花の産地としても栄えてきました。
綿花栽培の歴史は江戸時代にまで遡り、明治時代には数多くの紡績工場が建てられるほどにまで発展しました。
その後、戦争や海外産の安価な製品に押され衰退してしまいましたが、現在その良さを見直そうと繊維産業が注目されています。
このイベントもその一環だったようですね。
このイベントでは、浜松を拠点とするショップの生地や製品の販売、器具の展示や体験・ワークショップなどを楽しむことができ、改めて浜松が綿の産地であるということを再認識できました。
そうそう、浜松の織物産業が発展するきっかけとなったのが、ここに展示されていた自動織機。
遠州地方出身で、トヨタ自動車創業者である豊田佐吉さんの発明品です。
自動化により飛躍的に生産効率が上がった結果、遠州は織物の一大産地となり多くの紡績工場が建てられました。
実は玉川産業も、ルーツを遡るとその中のひとつの紡績会社にたどり着きます。
現在は、そのほどんどが撤退・閉鎖をしてしまいましたが、その痕跡はチラリと垣間見れます。
イオンモール浜松市野・・・近藤紡績市野工場の跡地
浜松プラザ&コストコ(元イトーヨーカドー)・・・東棉紡績浜松工場の跡地
プレ葉ウォーク浜北・・・日清紡績浜松工場の跡地
浜松市民であれば何度かはお世話になっているであろう大型ショッピングモールは、紡績工場の跡地が多いのです。
意外に身近なところに織物産業の名残があるんですよ。
今の我々が浜松で暮らすことができているのは、綿花の産地と織物産業のおかげなんですね。
今の時代、綿の産地浜松に住んでいて綿製品を着ていても、綿糸・綿花に触れる機会は多くありません。
綿の最大の特徴は吸水性と着心地の良さです。
この機会に綿の良さを再認識してみてはいかがでしょうか?
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