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空調服の性能
作業服メーカーから始まった空調服ですが、今や作業服メーカーに限らず様々なメーカーから発売されています。
風量や稼働時間も様々なのですが、その性能はファンとバッテリーに依存します。
ファンだけが最新でも、バッテリーが古ければその性能をフルで発揮できません。
その逆もまた然りです。
新旧ファン・バッテリーを比較したブログもご覧ください。
近年は、量販店からも低価格のファン付きウェアが発売されていますよね。
その価格の安さに驚くのですが、ちょっと待ってください
安いに越したことはありませんが、安いものには安いなりの理由があるんです。
逆に高ければ高いほど良い訳でもありません。オーバースペック(過剰性能)になっている可能性もあります。
今回はそのワケを調べてみました。
量販店の空調服が安いワケ
大量生産でコスト削減
大量生産や、原料の大量仕入れによりコストを削減しているため、量販店は金額を下げることができるのです。
各種機能を省いた設計
スマホのアプリ非対応や、風向きを変えられるファンなどの機能がなく、基本機能のみの場合がほとんどです。
バッテリーのパワーが弱い(稼働時間が短い)
パワーが弱い=風量が弱くなります。
「弱」で使用する分には大きな違いはありませんが、「強」にした時の最大風量は大きく異なります。
高価格帯商品の「弱」と同じくらいの風量しか出なかったりしますので、物足りなさを感じることがあります。
風量設定ができない
風量の設定ができなかったり、強・弱の2段階しかなかったりします。
屋外・室内など移動することが多い方は、細かい風量調節ができるものの方が便利です。
専用の服ではない
空調服専用の服ではないため、冷却効果が半減します。
専用の服には、撥水・遮熱・UVカット・裏アルミなどの機能が付いており、体感温度が数℃違ってきます。
量販店の空調服は、プロ仕様のものを家庭向けにパワーダウンして量産し、その分価格を抑えているのです。
また、8時間も9時間も庭いじりはしませんよね。せいぜい2~3時間です。
ですので、ご家庭でガーデニング時に使用する程度でしたら、量販店の低価格帯商品で十分です。
ガーデニングに、作業服店の空調服ではオーバースペックなのです。
我慢できないほどの暑さになったら、クーラーの効いた室内に避難して休憩できますしね
作業服店の空調服が高いワケ
逆に作業服店の空調服は比較的高価格帯のものが多いです。
それは、趣味のガーデニングとは異なり命に関わる仕事中に使うものだからです。
仕事の場合、日中にどうしても外で作業しなければならない状況が発生しますよね。
残業してでも間に合わせなければならない案件が発生しますよね。
そんなときに、稼働時間が短く風量も弱い量販店の空調服では心許ないのです。
故障すると命に関わるので、国内製や信頼のおけるところで作ったバッテリーを扱っていたり、アフターサービスの良いのが作業服メーカーの空調服なのです!
空調服を使うことのメリット
<作業の効率化>
空調服がない時代、炎天下で1時間仕事をしたら15分の休憩が必須だったとしましょう(お昼休みは考慮しないものとします)
【空調服なし】60分→15分→60分→15分・・・・・15分→60分
このように、8時間分働くには15分×7回=1時間45分の休憩が必要でした。
それが空調服を使うことで連続してお仕事ができるようになり、2時間に1回の休憩で良くなったとします。
【空調服あり】120分→15分→120分→15分→120分→15分→120分
8時間分働くには、15分×3回=45分の休憩で済むのです。
1時間分の作業の効率化が図れ、作業期間短縮による利益改善も見込まれます。
従業員の給料を上げる余裕だって出てきますよ。
<電気代の節約>
空調服がない時代、快適にお仕事をするために部屋全体を冷やす必要がありましたが、空調服はその人だけを冷やすことができるので、エアコン代の節約になります。
消費電力700Wのエアコンを1日8時間使用すると電気代は約174円、1ヶ月で約5,200円にもなります(※全国家庭電気製品公正取引協議会の目安31円/kWhより計算)
空調風神服を「中」で1日8時間着用した場合は、1ヶ月で約153円で済みます(※株式会社サンエスの提示データより計算)
理論上、部屋に34人以上いればエアコンの方が安くなりますケドね
<皮膚病の軽減>
汗を多くかいたままの状態でお仕事をすると、汗が肌の内側にとどまってしまい「あせも」が発生します。
また、肌から発生する塩分やアンモニアの成分がお肌の炎症を引き起こします。
空調服を使用することにより、お肌が清潔で適度に乾燥された状態で保たれるため汗臭も抑えられ、皮膚炎や湿疹などになりにくいと言えます。
大切な従業員には健康で長く働いてほしいですよね。
服も性能に影響する!?
服は性能には関係しないと思われがちですが、そんなことはありません!
先に「風量と稼働時間はファンとバッテリーに依存する」と書きましたが、実は体感温度の面では服が重要な要素の一つなのです。
ウェアがチタン加工されていれば、遮熱効果が高く体感温度が下がります。
空調服は体の表面に大量の風を流すことにより、汗を気化させて涼しくします。
そのため、空気の通り道がなければ意味がありません。作業服メーカーの空調服は2000年代からのノウハウがありますので、空気が通りやすいように設計されているため、効率的に体を冷やすことができるのです。
また、長袖・半袖・ベストのどれを選ぶかによっても体感温度が異なります。
効率的に体温を下げるには「首」「脇」を冷やすのが一番効果があります。
長袖・・・動きにくくなりますが腕も冷やせるメリットがあります。ケガや日焼けの予防にもなります。
半袖・・・良くも悪くもベストと長袖の中間です。ベストほどカジュアルではないので法人向けとも言えます。
ベスト・・・脇から風が抜けるので脇を効率的に冷やすことができますが、袖がないため直射日光が直撃するデメリットもあります。
まとめ
ちょっぴりお高いかもしれませんが、命に関わるお仕事をされる際に使われるのが作業着メーカーの仕事服。
撥水・遮熱・UVカット・裏アルミなど、作業服メーカーだから気付く機能満載なのが、作業着メーカーの空調服なのです。
安いものには安いなりの、高いものには高いものなりの理由があります。
ご自身の会社での利用状況に合ったものをお選びください。
それでも不安という方は、お気軽にお問い合わせください。